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ブラックでもカードローンは使えるの?ブラックでもカードローンを利用する方法と注意点とは

更新日:2020年6月2日 2,281 view

信用情報がブラックな人、闇のオーラ

ブラック入りをしていても、急な出費などでカードローンを利用したいと感じることはあるでしょう。しかし、ブラック入りしていると基本的にカードローンを利用することができません。

ただし、ブラック入りをしていても中小のカードローンならば利用できる可能性が高いですし、大手のカードローンも条件を満たしている場合に限り、利用できる可能性があります。自分自身がブラック入りしているかの確認方法や、ブラックでもカードローンを利用する方法や注意点などを本記事では確認していきましょう。

ブラックの場合、カードローンは原則的に利用できない

過去に金融トラブルなどがあって、ブラックリスト入りしてしまっている方は、カードローンの利用が原則的にできません。

そもそもブラックリストとは? なぜ、利用ができないの?

「ブラックリスト」や「ブラック入り」という言葉は日常的によく耳にします。しかし、これは俗語であり、正式には「ブラックリスト」というものは存在しません。俗に言う「ブラック」とは「個人信用情報機関」に、お金にまつわる「事故情報」が記録されることを指します。

個人情報機関とは、私たちの年収や住宅情報、勤務先等の情報やローンや公共料金等の支払い情報といったお金にまつわる情報を記録する機関のことです。我々が銀行で融資を受けたりカードローンを利用したりすると、その情報が信用情報機関に細かく登録されることになります。

この際に、返済予定日に返済をしなかったり自己破産をしたりすると、その情報も登録されます。そして、これらの負の情報を事故情報と呼びます。そのような事故情報が信用情報機関に登録されてしまっている状態にあることを、俗に、ブラック入りしている、と言っているわけです。

ブラック入りしている人は、一度お金を返さなかったり自己破産したりした過去があるわけですから、カードローン会社は「この人にお金を貸しても返してくれないかもしれない!」と考えて、審査で落としてしまうのです。

ブラック入りする条件とは

では、どのような時にブラック入り、つまり、事故情報が記載されるかといいますと、下記の4つの場合です。

状況
延滞 契約で定められた期日までにお金を返済しなかった場合のこと。61日以上からブラックリストに入る
代位弁済 保証会社または保証人などの第三者に、お金を代わりに返済してもらった場合のこと。
債務整理 自己破産、任意整理、特定調停、民事再生などの債務整理を行った場合のこと。
契約解除 契約不履行などにより強制的に契約を解除された場合のこと。

この中でも特に多いのが「延滞」です。なかでも、「携帯本体の分割料金」の支払いを延滞していてブラック入りしてしまうということが多いようです。

ブラックかどうかを確認するには

携帯本体の分割料金の未払いなど、無自覚的にブラック入りしてしまっている人は少なくありません。自身がブラック入りしているかは、「信用情報機関」に個人情報データを開示要求することで確認することができます。

さて、この「信用情報機関」は業種別に、大きく3つに分かれています。

CIC クレジットカード会社が主に加盟
JICC(日本信用情報機関) 貸金業者が主に加盟
KSC(全国銀行信用情報センター) 銀行、信用金庫などが主に加盟

「CIC」「JICC」は窓口受付、郵送、またはインターネット経由で開示請求をすることが可能で、「KSC」は、登録情報開示申込書を作成・郵送することで情報を閲覧することができます。

カードローン会社はJICCに加盟している

代表的な信用情報機関3社のうち、カードローン会社は、貸金業者を中心に設立された機関であるJICCに加盟しています。

ですから、カードローンを利用する際に、自身がブラック入りしていないかが気になるのであれば、まずはJICCに登録されている個人信用情報は必ず参照すべきでしょう。加えて、各カードローン会社はJICCに加えて、もう1社か2社の信用情報機関に登録しています。

ですので、利用したいカードローン会社があって、自身の信用情報が気になるのならば、そのカードローン会社が登録している信用情報機関とJICCに情報の開示請求をするといいでしょう。

ただし、JICCとCICとKSCの三社は「CRIN」というシステムによって、それぞれの情報を一定数共有できるようになっています。ですから、万全を期すのならば3社すべてに開示請求をすると良いでしょう。

専業主婦なら配偶者がブラック情報も確認を!

専業主婦(主夫)の場合は、配偶者がブラック入りしていないかも確認しておきましょう。配偶者がブラック入りしている場合、専業主婦(主夫)本人にはブラック入りした過去がなくとも審査落ちする可能性が高くなるからです。

カードローンの審査の際、収入がどれくらいあるかを見られます。この際、無収入の専業主婦(主夫)の場合は、配偶者の収入により審査がされてしまいます。そのため、配偶者がブラックだと審査を落ちてしまうのです。

また、パートやアルバイトはしている主婦(主夫)の場合は、基本的に本人の収入で審査がなされますが、配偶者がブラックであることによる影響はゼロではありませんから、確認しておきましょう。ただし、夫婦であっても個人信用情報の開示請求は本人しかできませんから、配偶者に頼んで開示請求をしてもらうのが最善です。

ブラックでもカードローンを利用したいなら、まずは履歴消去を待つ!

ブラック入りしていて、カードローンが利用をしたいのならば「履歴消去」を待つのが一番といえます。ブラックになってしまった原因の事故情報は永久的に記録され続けるわけではありません。

一定期間が経てば、事故情報は自動的に削除され消滅するようになっているのです。ですから、それまでの期間を待つと良いでしょう。

履歴消去には5年~10年が必要

ブラック入りしていた記録の削除にかかる年数は、信用情報機関によって違いがありますが、まとめると下記の通りです。

  JICC CIC KSC
延滞 1年 5年 5年
代位弁済 記録しない 記録しない 5年
任意整理 5年 5年 5年
自己破産 5年 7年 10年
契約解除 5年 記録しない 記録しない

だいたい5年~10年の期間を待てば記録が自動的に削除されるといえるでしょう。

ただし、ここで注意しておきたいのが、この期間は「その状況が発生してからの年数」ではなく、「その状況が解消されてからの年数」ということです。つまり、6年前に延滞をして、そのお金を去年になってようやく返済したのであれば、あと4年は事故情報が記録されたままです。

さらにいうと、借りたお金をいつまでも返済していないのであればいつまでも事故情報は残ったままなのです。

カードローン会社の自社情報のブラック情報は消せない!

さて、事故情報は一定年数経過すれば信用情報機関から削除されることを確認しました。

しかし、信用情報機関に登録されている情報の他に、もう1つ登録されている個人情報が存在します。それは、カードローン会社の自社情報です。この情報は消えるということがまずありません。

ですから、ある人がカードローン会社A社からお金を借りて自己破産をしたとしましょう。状況解消後、10年経てば自己破産情報は信用情報機関からは削除されますから、10年後に、この人は すべてのカードローンから借入ができるはずです。しかし、カードローン会社A社からだけは審査で落とされてしまいます。

なぜなら、A社にはその人が自社で自己破産した情報がしっかりと残っているからです。信用情報機関の情報と違って、各カードローン会社の自社情報というものは永久的に保持されます!

ですから、ブラック入りする原因となったカードローン会社からは、借入することは不可能であることを覚えておきましょう。

ブラック履歴抹消が待てない場合のカードローン利用方法

ブラック入りしてしまったとしても一定期間が過ぎれば、またカードローンを利用できるようになります。しかし、個人信用情報に金融事故歴が残っている状況であっても、至急 お金が必要で カードローンを利用したいときがあるでしょう。

その場合は、中小消費者金融のカードローンを検討してみましょう。

まずは大手カードローン会社に相談を!

ブラック入りしている場合は、大手のカードローン会社は「貸し倒れ」の可能性を危惧して融資をしてくれません。大手カードローン会社の審査時における大前提は「ブラック入り」していないことがあげられるからです。

しかし、最近は信用情報の複雑化や生活の変化によって、大手カードローン会社の考えも変わってきているのです。もちろん、個人民事再生や債務整理中の方は審査で落とされてしまいます。

ですが、たとえば、携帯電話の支払いをうっかり忘れていてブラック入りしてしまった人や債務整理の支払いが完了した人などに対しては、柔軟に対応するようになってきているようです。

少額、借入履歴のないカードローン会社が狙い目

ですから、自分がブラック入りしているけれど、それがほんの些細な理由によるもので、返済をきちんとしているのならば、一度、大手カードローン会社に事情を説明して相談をしてみるとよいでしょう。

現在ブラック状態で返済中のカードローン会社、債務整理を行ったカードローン会社ではない、はじめて借入する会社で借入希望金額が少額であれば、返済履歴をふまえて審査通過できる可能性もゼロではありません。

中小カードローン会社や街金には危険やデメリットも存在する

中小カードローン会社や街金ならばブラック入りしていても借りられる可能性はあります。しかし、このような小さいカードローン会社を利用する場合、以下のようなデメリットもあります。

中小・街金カードローンのデメリット一覧

POINT

  • 口コミ等がない場合が多く、実態が事前につかめない
  • 金利が大手カードローン会社に比べてかなり高い
  • 担保を求められることがある
  • ネットなどで手軽に借入ができない
  • 審査に時間がかかる
  • 闇金融との見分けがつきにくい

中小、街金のカードローンは審査が柔軟でブラック入りしていても積極的に融資を行ってくれる傾向にあります。しかし、ブラック入りしている方は、返済ができずに貸し倒れになってしまう可能性があるのです。そのような危険性を少しでも解消するために、中小・街金カードローンはあらかじめ金利を高く設定しておいて、利子によって返済が滞ったときの補填をしようとする傾向にあるのです。

さらに、不動産や連帯保証人の提示といった担保を求められることもあります。また、大手のカードローン会社ならば、店頭に行かずにネットなどを利用して手軽に融資を受けられます。しかし、小さな会社の場合はネットで申込ができず、煩雑な提出書類に記載して、店頭にまで出向いて審査を受けなくてはなりません。

中小・街金カードローンより、大手カードローン会社を使うのが適切!

中小・街金カードローンは高い金利や審査や借り入れの煩雑さといったデメリットがあるのです。ですから、このようなデメリットがない大手カードローン会社にまずはブラック入りしていても相談するのが適切なのです!!

まとめ|ブラックでもカードローンの利用を検討してみよう!

過去にお金に関するトラブルがありブラック入りしている場合、カードローン会社から返済を不安視されるのでカードローンの利用ができません。しかし、ブラックでも差し迫った事情がありカードローンを利用したいのならば下記のような手段を検討してみましょう。

  • まずは履歴消去を待つ
  • 履歴消去が待てない場合、大手カードローン会社に相談してみる
  • 大手に断られたならば審査が柔軟な中小・街金カードローンを利用する

ブラック入りしている場合、最終手段として中小・街金カードローンを利用することになりますが、小規模会社のカードローンは審査が甘く柔軟である代わりに、金利が高く手続きが煩雑なデメリットもあります。

また、闇金融との見分けがつきにくい部分もありますから、利用するときは「日本貸金業協会会員の登録番号」があるか、魅力的なことばかりを言っていないかなどを確認するようにしましょう。

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